乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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2011年 01月 28日 ( 1 )

占っていただきました

りぼん、なかよしなどの漫画誌とともに、少女のころに一度は存在を認識する雑誌として
『My Birthday』という月刊誌があった。
星座、おまじない、カード、血液型などのありとあらゆる占いに関する記事が中心で、
星座別に毎日参照できる「マンスリー・ホロスコープ」というページがあった。
「今日のラッキーカラーはイエローか・・・」
などとその日の運勢をたどって、黄色い服やアイテムを必死にさがして身につけ、
登校したりしていた、当時小学生のわたし。

が、「あこがれの人」がはっきりと「恋愛対象」に変化するように、結論をはかりにくい占いより、
目の前のめくるめく現実にどう対処すべきか、ではちきれんばかりとなった思春期の自分は、
いつのまにか占いから遠ざかっていた。
気にならないわけではない。
まったく信じていないわけでもない。
ただ、それをたよりにしても、手元には結局なんにも残らない、と思っていた。

ご近所であるわめぞの「ぞ=雑司が谷」に「JUNGLE BOOKS」という「古本と占い」の店が
昨年オープンした。

オープンする前からジャングルさん夫妻(田波健さん・有希さん)の噂はよく耳にしていて、
健さんは無類の本好きで元パンクロッカー、有希さんはタロット占い師、という
異色の経歴からこわいような、わくわくするような気持ちでお二方の姿を想像し、
さらに、ジャングル息子さん(小学生)のさまざまな伝説(わたしが好きな伝説は、
池袋駅前の「服部珈琲舎」で、一人でカレーライスをオーダーして食べていた話)を
聞いてますますおののいていたのだけれど、お会いしてみたらなんだか愉しいご家族で、
とくに有希さんと話すうちに、忘れていた「占い」についての感覚を思い出していた。

で、先日、占っていただきました。
対面占いはもちろん初体験。

生年月日と名前をお伝えし、自分でもつくづく曖昧だと思う「懸案事項」について、
しどろもどろに説明する。
有希さんはいつのまにかタロットカードを、水面をなでるようにやわらかく混ぜている。
それはね、ぜんぜん曖昧じゃないですよ、と言われてひどく安心する。
ひらかれたカードから有希さんがわたしの過去や、現状や、少しさきの未来について、
水のようにやわらかく話しはじめる。

そのカードには、有希さんにしか見えない文字が書いてあるにちがいない、と思った。
それくらいわたしの過去や現状に関する話が、現実の自分と合致していた。

自分が「こう見られている」というのは自分でなんとなくわかるものだ。
正直に言えば、処世術としてそのイメージを利用することもある。
「たぶんこう見られている」けど、「実はこういうところもあり」、「本当はこうなのだ」という部分を
ゆっくり語られて、狼狽した。狼狽のあまりちょっと泣きそうになったくらいだ。
そこにはいったいぜんたいなにが書いてあるのだ?と。


占ってもらうまでは、やりすごせるかもしれないと思っていた。
やりすごせるかもしれないことを占っていただくのは悪いな、とも思っていた。
占っていただいたら、自分がどれだけそのことを考えていたかがわかった。
占っていただかなければ、それはわからなかった、かもしれなかった。


占いは答えではなく、自分を客観的にをしめす座標のようでもあるのだなあ、と思った。
座標平面に、座標軸をひっぱり、座標の位置がとん、としめされる。
すると、しめされた座標がなにかを語りはじめるのだ。
座標でしめされた自分は、その位置からひろがる景色を眺めてみる。
眺めてみて、はっとする。ああ、と思う。
そういうことだったのかあ。

初占い、おもしろかった。
もしかしたら占いを敬遠したり、少々おそろしく思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、
有希さんのお話を聴くだけでも楽しいので、ぜひ足をはこんでみてはいかがでしょうか。
もちろんいい本もたくさんあります。
pippoさんの「古本ざしきわらしが行く JUNGLE BOOKS編」も必見です。
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by mayukoism | 2011-01-28 03:15 | 聞いたこと