乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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冬の雨が降っている

雨粒が傘のうえでたえずはじける、こまやかな音を聞きながら、坂道をのぼる。

なにかを見たり、聞いたり、感じたりするとき、「わたくし」は平板なアンテナとして、
外部のものを受けとめふるえたり、光ったりする。
それらを、書く、という行為に昇華しようとするとき、言葉は自意識のかたまりに
なってしまう。

自意識からしか言葉はうまれない。
→言葉から自意識をのぞきたい/言葉と自意識のバランスを等分にたもちたい。

雨が傘にあたると、傘が音のかたまりになって、生きている、とはさすがに思わないけれど、
この頭上のものをとっても「傘らしい」と思って、そのことが少しうれしいような、
なぜか誇らしいような気持ちになったりするのだ。
それを言葉でうまく伝えることがむずかしいなあ、と思いながら坂道をのぼる。

11月21日金曜日。
仕事において、自分ではどうしようもできないことがことごとくうまく進んでおらず、
やさぐれた気分になる。頭の中が明るすぎてうまく眠れないので、本棚から
『政治家の文章』(岩波新書/武田泰淳著)をひっぱりだして読む。
政治について書いてある本なのだろうと思っていたが違った。
武田泰淳の手のひらのうえで、それらはまず言葉としてたちあがり、
読んでいるわたしはいつのまにかその言葉から、なぜだかほど遠いはずの
「文学」のことを考えさせられている。不思議だ。
文章から、その政治家の「人間」としての姿がじっくりと炙りだされてゆく。

11月22日土曜日。
勤務後に、あるお方のはからいで、ずっとお話をおうかがいしたかった方との密会(?)。
仕事について話しながら、どこでも何かしらいろんなことがあるのだなあ、と思う。
ある程度の規模の組織に属しているのは、本当に楽だなと思う一方で、
きゅうくつなことも多い。さいしょからさいごまでを見られないことが時に心配だし、
やや面倒くさい。話しながら前日のやさぐれた気分が晴れていることに気づく。
晴れたところで映画、共通の知人の話などで夜半までもりあがる。
3人とも翌日仕事なのに。
ちょっとだけ先に帰らせていただき、知人に電話で興奮気味に報告。電話しながら
部屋の扉をあけると、普通におかえり、と言われてびっくりおどろく。

11月23日日曜日。
パソコンでマニュアルをつくっていたら、いつのまにかキーボードが目の前に。
眠い。上半身がぐりんぐりんまわりそうに眠い。
ちょっと早めにあがって、ユニクロで冬用の部屋着を見ていると、知人からメール。
近くにいたのでいっしょにごはんを食べることに。
ああ、乙女心から遠くへだたれた名前の居酒屋、「玉金」へ。
いや、でも串やお替り自由のキャベツなど、安くておいしかったです。また行きたい。
約束しないでも人に会えるということはすてきなことであるな、と思う。
大相撲千秋楽優勝決定戦に興奮する。安馬という力士はなかなかいいですね。

「潮騒」のページナンバーいずれかが我の死の年あらわしており(大滝和子)

おやすみなさい。
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by mayukoism | 2008-11-25 03:41 | 生活