乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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走る人

池袋にて昨晩、晴れやかな記念日の飲み会に混ぜていただいた。
気がつくとなぜか既婚者に囲まれている。
OさんとRさんがおたがいの奥さんを、真摯にほめあう姿が印象的であった。
それぞれの人に、それぞれの時間が流れて、たまたま会ってここに集まる。
そこに自分がいつのまにかいることが不思議だ。
そしてたぶんいつまでも不思議なままだろう。
テレビは、若いピッチャーの姿を大写しにする。画面左上の点差を確認して、
ビールから紹興酒へと切りかえる。
紹興酒は、醸造酒。
Oさんに教わったのだ。

そして今夜は、部屋で鮭炒飯を食しながら、その日本シリーズ最終戦を見ていた。
8回表の片岡の走塁のなんというあざやかさよ。風のようだった。流れが変わる、
まさにその瞬間を見たように思った。
野球について語れるわけでもなし、贔屓のチームがあるわけでもなし、
けれども昔からなんとなく気になって、スポーツニュースもつい眺めてしまう。
今日の試合は、途中からではあったが、夢中になって見ていた。
胴上げの前に、「おれたちジャイアンツに勝ったぞ!」みたいな台詞をマイクが
ひろっていて、ああ、とちょっとひとりで感極まってしまった。弱い。

野球は華やかなスポーツではないと思う。
我慢して、辛抱して、積みかさねながら、要所要所で流れをはなさなかったチームが
最後まで残っていく。耐えしのぶ物語のなかで、選手一人一人の顔も浮いたり
沈んだり、じっくりと見えてくる。
その成り立ちがやや小説っぽいと思った。少なくともサッカーやバレーボールより
ずっと小説らしい。

借りた本。
『バンドライフ』(メディアックス/吉田豪)
ちょうど1年まえに、誘われて森若香織のライブに行った話をしたら貸してくれた。
おもしろい。
吉田豪のリサーチがすごい。インタビュアーという仕事について考える。
美術部の先輩が、筋肉少女隊のおっかけをやっていたことや、
バービーボーイズのCDを貸し借りしたことなんかを思い出している。
制服だった。
中学生だった。
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by mayukoism | 2008-11-10 02:45 | 生活