乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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すかんぴんち

引越しの数をかぞえてみる。
二十歳を過ぎてからの引越しに限定する。

西武線沿線に2回。
中央線沿線で3回。
小田急線沿線で1回。
そして今回で7回目である。

ばかじゃなかろうか、と思う。
それぞれの引越しにさまざまな理由があった。
どの引越しも自分なりに回避できなかったわけがあるんですが、
それにしたって薄給の書店員、あっという間に素寒貧です。
ああ、素寒貧て言葉、いま生まれてはじめて使ったと思います。
素寒貧を6回もやって、7回目の素寒貧をもうすぐやろうとしているのか。

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★引越しにまつわる好きなこと

・物件探しにまつわるすべて
・部屋に合わせた小物選び
・気分がのってきたときの解約もしくは移転手続き
・新しい部屋の掃除
・荷解き全般
・引越し屋さんのトラックに運良く乗せてもらえたとき

★引越しにまつわるきらいなこと

・物件契約の手続きにまつわるすべて
・支払いにまつわるすべて
・気分がのらないときの解約もしくは移転手続き
・新しい部屋の物入れの扉をはじめて開けるとき
・荷造り全般
・目の前でひそひそ話する引越し屋
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中でも物件探しは大好きだ。
前からそうじゃないかと思ってはいたが、今回やはり確信した。
定点を決めるのです。
自分で自分の。
そこから放射状に世界が広がっていく。
その時点では、もうありとあらゆることがただすすんでいく。
後退しない。
すすむのみ。

時間があるときの荷造りはまだいいけれど、タイムリミットが近づいて、
くたびれて帰ってきてからの荷造りはもう、拷問に近い。
だれがあたしの本をこんなにいっぱい増やしたの、ばーかばーか、とか思う。
今まではそれほどきらいでもなかったのですが、この前の引越しが
二つ大きな仕事をかかえているときで、たいへんにつらくて、
それで嫌いなほうに入ってしまった。

わたしは比較的大きな本棚をひとつ持っていて、
たいていの引越し屋さんがそこでまずうーん、とうなる。
どう?無理じゃねえ?とか話してる。
これはばらさないと…とまず言われるが、わたしはばかな!と
いったていでぶんぶんと首をふり、
いえ、ここに越してきたときはこのままこれをこう斜めにして
こうやって入れてました!と身ぶり手ぶりで必死に説明する。
そうするとしぶしぶといった感じで運んでくれる。
わたしは床の大きな埃を拾いながら、そうだよ、そうやって運べるんですよ、
だってね、あとでひとりで本棚を組み立てるの大変なんですよ、と
こころの中でつぶやく。
いや、でも、引越し屋さんにはおおむね感謝しています。本、重いし。
わたしが引越し屋だったらこんなお客は遠慮したい。

というわけで引越しだ。
引越し先未定である。
来週には決めたいけど、タイミングだからどうだろう。
ああ、そうか、こんなに大きな買いものなのに、最終的に決定を
左右するのはタイミングだ。運だ。勢いだ。妥協だ。情熱だ。
恋みたいだ。
選ばなくても済むくらいにさきだつものがあれば、こんなに悩まなくて
いいのかもしれないけど、予算ぎりぎりで至極満足できる部屋を見つけるのも
すごくいいものだ。楽しいのだ。
たぶん根っからの素寒貧なんだと思う。
これからもきっと何ももたないで、会いにいく。
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by mayukoism | 2008-07-11 00:44 | 生活