乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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たった一人の彼女の話

彼女はそのむかし、コンビニで働く一青年に恋こがれ、
告白する決意をした。青年は彼女の存在さえ知らず、
そんな段階で告白するのは無謀だとだれもが止めた。
しかし彼女は、このままだと年が越せないから、と言って、
大晦日、件のコンビニに乗り込んだ。

店長バッチの男性、以下店長「いらっしゃいませ」
彼女「Tくんいますか」
店長「Tは遅番だよ、もうすぐ来ると思うけど」
彼女「じゃあ待たせていただいていいですか」
店長「いいよ、事務所で待ってて」
彼女「ありがとうございます」
店長「なに、Tの友達?」
彼女「いえ、ちょっと告白しに」

実話です。
現在彼女は結婚して2年、お相手はもちろんTくんであります。
そんな彼女が昨年出産しました。
彼女はこのようなおそろしく大胆な面と、かなりの心配性の
部分と両面を持ち合わせている、なかなか稀有な人であります。

いざ陣痛がはじまって分娩室に入った彼女が片時も放さなかったもの。
それはお産のマニュアル本。
本に載っている呼吸法を完璧に遵守しつつ、ある段階を終えるとページをめくり、
「今、やっと次のページにいきました!」
力みながら助産師さんに報告。
しかし、彼女はあまりにもマニュアルの呼吸法を守ることに集中しすぎて、
自分本来の呼吸の仕方がわからなくなってしまった。
それこそ息も絶え絶えになりながら、パニック状態の彼女は耐えきれず、
こう訊ねました。
「あの、お産の途中で、肺が、つぶれた、人って、いま、すか」

…無事出産後、様子を見に来る看護士さんにいれかわりたちかわり、
呼吸はできてますか、と聞かれたそうです。



購入。
『ぼくは落ち着きがない』(光文社/長嶋有)
そういえばテス・ギャラガーの新刊が出るらしい。
どこかのブログで見た。
読了。
『戦後短篇小説再発見12 男と女―青春・恋愛』(講談社文芸文庫)
川崎長太郎をはじめて読む。乾いたはげしさに、うたれる。
『抹香町』を見つけたらきっと買おう。
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by mayukoism | 2008-06-20 00:42 | 聞いたこと