乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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大谷藤子から松田奈緒子へ飛ぶ

雨降りドトール。
座ろうとしたテーブルがぬれていたので、カウンターにあったふきんで拭く。
そのあと、ふと頬づえをついたら、指が水くさくなっていた。
水くさいなあ、と思いながら何度も嗅いでしまった。

ひきつづき、『相聞 文学者たちの愛の軌跡』(近藤富枝/中公文庫)。
ここのところ、本を読むスピードがおそくなったなと感じる。

今日読んだのは大谷藤子と矢田津世子の物語。
矢田津世子は打算的。
文壇で名をなすために、利用できるものは何でも利用したろう。
ただ、津世子自身はそれを打算とも利用ともおそらく考えていない。
文学に対する情熱とそれ以外、彼女の中にはふたつの価値観しかなかったはずだ。
その、あやうい純粋さが彼女をより、蠱惑に見せたのではないかしら。

しかし、大谷藤子の名が現代にまったく残っていないことが気になる。
文学的な才能は、もともと津世子よりはるかにまさっていたらしいというのに、
津世子は残り、大谷藤子は消えた。
なぜこんなことになったのか、作品を読んでみたくなった。

それにしても、同性同士の「相聞」はあまり得意でないと再認識。
もちろん、BLにもやおいにもどうにも走れない。
昭和24年組のマンガか、吉田秋生までです。

マンガといえば、『現代マンガの冒険者たち』(南信長/NTT出版)を
購入してしまった。
なにしろ現在の少女マンガに目配りがきいているのがうれしい、と思ったら
著者はコーラス(集英社)などで活躍中のマンガ家、松田奈緒子の
旦那さまでした。へえ!
328ページの〈少女マンガの進化〉系譜図は必見。こういうの欲しかったんです。
コピーして壁に貼っておきたい。
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by mayukoism | 2008-06-01 00:23 | 本のこと