乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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Pattern Making

休日。
本を売りに往来座まで。
本棚に本がはいらない。
どの本もいるような気がするし、どの本もいらないような気もする。
売る本をえらぶとき、架空の自己紹介を妄想する。
この本を紹介する自分と、この本が紹介する自分をおもいえがく。
えがけない本は、分ける。
分けたそばからのぞいた知人が、これは読みたい、と1冊よけた。

休日。
ナンというのはおおらかな食べものだ。
なぜあんなにも皿をはみだすほどひろびろとしているのか。
ひとりのときはおそれをなして、ついライスをたのむ。
相手がいたのでナンにした。想像をかるがるこえるナンがきた。
テーブルを占拠したふたつのナンの隆起をまじまじ見ていたら、
『ツバメ号とアマゾン号』の見返しの地図を思い出した。
あの夏の島。

休日。
錦糸卵をつくる。てきとうにつくる。
てきとうにつくったのに錦糸卵はどこか健気で、いとしい。
このいとしさはなんであろう。
うすいのにちぎれない。くるくるまるめられたかと思えばさらに細くきざまれる。
錦糸卵、思えば冷やし中華のときくらいしか、つくらない。
あまった錦糸卵は冷凍にした。
きたるべき次の冷やし中華デイのために。

休日明け。
閉店後の店内で、棚に本をかたかた入れながら、休日のことを思い出す。
往来座をでたらうーちゃんに会って手をふったなあ、とか、
ナンを食べたら身体がどよんとなって、気がついたら寝ていたなあ、とか、
「ガリガリくん梨味」の当たり棒はどうしたんだっけ、とか、
TBSラジオ「山里亮太の不毛な議論」は毎回くだらなすぎて聴いちゃう、とか、
ハシモトさんに小説のことをうまく説明できなかったなあ、とか、つらつら思いかえしながら、
日々のぞむことはたぶん、本当はひとつしかないのだ、と気づく。

わたしは、できるかぎり誠実でありたいと思うのだった。
目に見える日常というものに対して。
本を読むことも、仕事をすることも、ブログを書くことも、だれかと笑いあうことも。
たぶん、ただそれだけなのだった。
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by mayukoism | 2010-08-07 04:39 | 生活