乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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妙齢女子の胸のうち

いちまいだけ余った手刷りの風鈴のはがきを、どうしようかと思案している。
うるんだような夏の夜の早稲田口をぬける。

古い小屋のような卓球場に心ひかれつつ、向かいの台湾料理屋へ。
今日は女子飲み。
ムトーさんが集めてくれた「妙齢女子の会」(とはだれも呼んでいない)です。
ムトーさん、畠中さん、版元Aさん、版元Kさん、とわたし。
あとから心は女子、の向井さん。

子宮の話から1Q84の話まで、妙齢女子のおしゃべりは、
オールわすれちゃったけど手でこげばいいよね的無軌道さで、
路地裏の海をただよう。
昨夜は畠中さんが、さまざまな話題をばっさばっさと抜群の切れ味で切っていた。
第1回一箱古本市で、開始1時間で畠中さんが10円セールをはじめた話を、
向井さんがあんまり上手に話すので、Kさんとわたしはねじれるほどわらった。

Kさんはムトーさんのお仕事を担当した編集者さんで、初対面だったのだけど、
まったく違和感なく、場になじんでいた。
まわりで勝手にKさんの人生プロジェクトがすすめられていても動じない。
すてきだ。また会いたいと思う。

Aさんは転職をさかんにすすめられている。
妙齢女子の欠陥、の話になると、大きな目をさらにきらきらとさせ、大きくうなずいていた。
Aさんの表情を見ていると飽きない。ゆっくりとしたコマのアニメーションを見ているようで、
いつ会ってもなにか話したくなる人だ。

畠中さんの親戚のおどろくべきつながり、の話になって、関係がややこしいので、
紙に家系図を書くことになったのだけど、レポート用紙の上5cmの、さらに上へ上へと
系図を書き足していくものだから、下がまるまる空白なのに足りない!と言い出して、
あたしが書く!と言ったムトーさんも、途中でスペースの作り方をまちがえて、
線を交差させたりするものだから、よりわけがわからなくなっていった。

そもそも鮎川信夫と言うべきところを、ずっと鮎川哲也と言っていて、
さらに鮎川誠、あ、まちがえた、などと言うものだから、途中でこちらもよくわからなくなって、
向井さんに指摘されるまで、ずっと鮎川信夫のつもりで、鮎川哲也と言っていた。
向井さんが言わなかったら、たぶんずっと鮎川哲也のままだったろう。

まだ東西線あるかも、と日付が変わっているのにつぶやくAさんに、
とっくにないよ!と向井さんがつっこみをいれつつ、早稲田口でみなさんとお別れをする。
そのあと、終電に間に合わないことがわかり、ふたたび戻ってきた畠中さんを
タクシーへ送りこむ向井さん、を置き去りにして、ムトーさんと神田川をこえる。
夜の川は水というより、それだけでうごめく一枚の布のようだ。
いつかムトーさんともっと飲みたいなあ、と思いながら、明治通りを並んであるく。
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by mayukoism | 2009-08-18 18:02 | 聞いたこと