乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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6月は杜の都へ

ここひとつきほど3時より前に寝た夜がないような気がする。
夜の自転車のサドルというのはどうしてあんなになにかを待っているのだろう。

仕事の都合でなかなかお手伝いできない池袋往来座の外市は、たいていうちあげに(図々しく)
まぜていただくのだけど、会話がはげしく渦巻くなかで、ときおり自分の意識がいつのまにかふっ、と
頭上にあるときがあって、それは大勢の人のなかにいるときに、自分にとってはよくあることなのだけれど、
その場を意識で見おろしながら、

自分はこのひとたちのことをまったく知らないのにどうしてここにいるんだっけ、

と数秒、かんがえていることがあるのだった。

こどものころ、大勢の人のなかにいると、はやくひとりになりたくて、だだをこねても
なにかが長引くだけだからなるべくおとなしくするか、まどろっこしくなって勢いでいろんなことを
ひきうけて余計な荷物をせおいこむか、とにかく大勢の人の中にあって平穏な気持ちである自分、というのを
コントロールできずにいたので、大勢の人を相手にしゃべったり、笑ったりしている自分を、
不思議な気持ちで見ているわたし、というのがいる。
その不思議な気持ちが、一瞬、見知った人たちを知らない人のように見せて、そのことをただ
こわさでもさみしさでもおどろきでもなく、ぼんやりと考えたりしている。

そして、かじかんだ手が徐々に感覚をとりもどすみたいに、「ここ」にいる人たちのことを、ああ大丈夫、
知っている人たちだった、と思い出すとき、その人たちのことを瞬間大爆発的にすごく好きになっている。
好きだ!どうしよう!押し倒したい!はさすがに嘘ですが、発情した中学生のように思っている。
中学生ではないので、そこは落ち着かせるためにビールをぐっと飲む。

というのも、翌昼、眠い目をこすりつつ仕事をしながら、ある大雑把な企画のことを思って、実現させるために
どうすればいいかと、つらつら考えていて、結局「だれか」のためにできる仕事、というのが結果的には
いい仕事なのではないかと思った。
ほんとうに自分が夢中になれる仕事をしているときは、それを喜んでくれるある特定の「だれか」の顔が
くっきりと浮かんでいる。その人を喜ばせたいと思う。その人を悲しませてはいけないと思う。
それ以外の人のことは、はっきりいってあまり考えていない。
もちろん、商売である以上、一人よがりではいけないから、出発点はまちがえてはいけないと思うけど、
それさえまちがえなければ、あとは「だれか」のために仕事をしたっていいんじゃないか。
その「だれか」がよかったよ、と言ってくれる仕事をいつだってしたいものだ。

6月になりました。
仙台の月です。
年末に仙台に行って出会った、こころにのこった物々を記し、仙台へ照準を合わせていこうと思います。
ひとつめは、

むすび丸

こんなのです。わーかわいい。(やや棒読み)
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by mayukoism | 2009-06-02 04:13 | 生活