乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

平凡な書店員のきょうのできごと

昼にちかい朝、茶色いシャツをはおった月光仮面に起こされる。はやてのように去っていった。

書肆紅屋さんがご来店。一箱古本市の売上で本をお買い上げ。ありがとうございました。

売り子というのはつねになにかが起こるのを、だれかが来るのを、つねに「待ち」の精神状態でいる、と
いうことであって、それは愉快でも不快でもなく、気がついたら15年(!)もやっているのでそんなことには
もう慣れたけれども、仕事場以外の場所で知りあえた人と、仕事場でお会いできるということは、
個人的にはうれしいものです。たぶん、それまでは仕事モードだった顔が、わかりやすくゆるんでいる。
じっさいはなにもできないのだけど、なにかおもてなしを、とどなたが来てもあたふたする。
紅屋さんが棚のことにふれてくださり、ひさしぶりにすこしほっとした。がんばってみよう。

また退館がいちばん最後になる。
いつも最後ですねー、おつかれさまです、と警備室のおにいさんに言われる。
すいません無能なんです。
滞留している常備商品の入れ替えと、フェアの入れ替えを、閉店後にいっぺんにやろうとすることが
まず間違いなんです。
レジ前のフェア台をまるごと担当しているので、4つのフェアを順繰りに入れ替えなければならず、
気がついたら、一年中フェアのネタをひとりで考えている。
入れ替えながら、もう次のフェアのことに思いをはせている。
背表紙のとめどないおしゃべりを聞きながら、館内の電気をひとつずつ消す。みんなおやすみ。

くたびれて、近所のインドカレー屋に入り、キーマカレーと、こないだいただいた無料券で
つめたいチャイを頼んだ。
インドの(と、おもわれる)店員さんがしずかに笑って無料券を返してきた。
あれ、伝わってないかな、と思って、テーブルの端のところに券を置いた。
チャイを持ってきてくれた店員さんが、テーブルの上の券をさして首をふりながら、
マタ、ツカッテクダサイ、と言った。

松本清張『湖畔の人』(これはすばらしい短篇であった)を読みながら、やさしい国のチャイを味わった。

これが、今日のみっつのいい事でした。
[PR]
by mayukoism | 2009-05-05 04:11 | 生活