乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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手のひらのリンスは冷えて

明日の朝もはやいから、はやく寝ようと思っていたのに
お風呂のあとの、濡れ髪のままで、
頭の芯のところをぼんやりさせているのが好きだ。
いまこうやって起きているのは、たまたまYouTubeで
二階堂和美の歌を聴いてしまったことと、
荻原魚雷さんのブログを読んでしまったからで、
二階堂和美というひとのことはよく知らないが、
2008年12月17日の日記に書いている、
文筆家のKさんからいただいたCDにこの人の歌が
入っていたので、なんとなくYouTubeの画像を
見つけて聴いてみたらおそろしくよくて、
思わず急いでとめてしまった。
本もそうで、これはすごい、と思うと閉じてしまう。
呼吸ができない。だれでもいい。つかまえて
この本がすごいと言いたい。走ってつかまえて、
これがどんなにすごいかをあなたに知ってほしいのだと。

言いたい。

が、つまらないことに一応常識的な感覚を持ち合わせて
しまっているので、自分を落ち着かせるために一度閉じる。
そこから離れる。離れて体勢をととのえてからまたひらくのだ。
いま、二階堂和美の歌を聴いてこれはまずいと思った。
いま開店しているCDショップなんてあるわけないし、
あったとしてもこのひとのCDはないだろうし、それよりなにより
いつものことですが明日は6時起きです。
がまんがまんと、また頭の中をぼんやりさせて、
魚雷さんのブログを見たら菅原克己のことが書いてあって、ああ、と思った。

仙台の火星の庭で、ご好意でいただいた「古本の森.文学採集ノート」を
読んだときもそうだったのだが、魚雷さんの文章を読んでいると、
わたしは本当に条件反射で涙が出てしまうのだった。
それは魚雷さんが言葉の力を、文学の力をとても深く知っていて、
しかしだからと言って何かをおしえさとそうとしているわけではなくて、
つねにその言葉にどうしようもなく揺り動かされていて、
その揺り動かされ方が切実で誠実だからだ。
魚雷さんの文章を読んでいると、ここに書かれているこの世界、
この言葉の世界に行きたい。いますぐに行きたい。
そのようにつよく願って、願いながら濡れ髪はゆっくりと冷えていく。
濡れ髪がわたしより先に夜になる。





やや感情のままに突っ走った文章を書きました。ブログ、というものがいまだに
ちょっとおそろしいのでこういう文章はいつもなら削除するか推敲するのですが、
たまにはこのままのせてみます。
最近の自分の文章はややゆるんでいるので、近々ひきしめないとと思っている。
ここからはだれなのかわからないのですが、読みづらかったらごめんなさい。
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by mayukoism | 2009-02-17 01:45 | 言葉