乃木繭子 本のある風景など。http://twitter.com/komayuko


by mayukoism
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へっぽこ記念日

長嶋有の『ねるまえに』を少しずつ読みながら、物語上の「場」に対する表現の、
ある種のしつこさみたいなものが保坂和志のそれに似ている、と思いついて、
というのも保坂和志も長嶋有も本当に好きなのだが、
以前のようにすらすらとはどうにも読めず、
この、あえて「場」を停滞させるような物語へのアプローチの仕方を
本当に支持していいのかが個人的によくわからなくなってきていて、
そういえば『カンバセイション・ピース』を読んだときも同じようなことを考えたことを思い出して、
でも保坂和志と長嶋有の作品は明らかに手触りが異なり、
しいて言えば保坂はその場に流れる「思い」をそのまま形にするために
小説という箱を利用しているのに対し、
長嶋はその場に流れる「時間」をそのまま形にしようとして小説、以下同、
などとつらつら考えながら、ああ、そこから先へ進むのにはもう眠くなってきてしまった、と
話しかける人もない2月の深夜3時なのであった。
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by mayukoism | 2009-02-12 03:01 | 本のこと